ノグチゲラ

宮坂果歩

2013年05月15日 10:33

日本の都道府県のシンボルとして、木や花や鳥がそれぞれ選ばれていますよね。
例えば東京でしたら木はイチョウ、花はソメイヨシノ、鳥はユリカモメといったようにです。
沖縄県も例外ではなく、木はリュウキュウマツ、花はデイゴ、鳥はノグチゲラが指定されています。
ところで、このノグチゲラという鳥、皆さんご存知でしょうか?
ちょっと名前からはどんな鳥かイメージも湧かない鳥ですが、実は絶滅危惧種に指定されている
とても希少種なのです。

キツツキ科に属するノグチゲラは、大体全長は30cmほどであり全身の少し暗めの
赤色の羽毛がとても目立ちます。
雑食なので虫や果実を食べて生活しており、キツツキ科なので枯れ木に穴をあけて巣を作ります。

人間の開発により環境破壊によって住むところがなくなりその生息数は年々減少、
さらにネコやマングースなどに食べられることでも生息数の減少が懸念されています。
国内では特別天然記念物、希少野生動植物種に指定されており、
沖縄県東村ではノグチゲラ保護条例という、保護地区に立ち入りを禁止したり騒音を出すことを禁じた
条例を制定しました。

人間の手で県鳥が絶滅するということのないように、
モラルとマナーをもって美しい自然を保護していくこともまた人間の義務であるといえますね。
皆さんも沖縄観光の際は条例違反のないように気をつけましょう。